イヴァン( Yvonne Yeh)とは、THE MARKETで知り合いました。現在はアメリカのカリフォルニアに引っ越してしまいましたが、LAを旅したときに再会し彼女の魅力を改めて感じました。年齢や国籍、分け隔てることなくみんなにやさしい女性です。
そんなイヴァンの魅力はどんなところからきているのか?また、彼女がモンテッソーリ教育の教員という点も興味があり、今回インタビューをしました。
イヴァンのキャリアはとてもユニーク。一見すると仕事を転々としているようにも思いますが、そこにはちゃんと芯が通っています。
もちろん悩んで選択したこともあっただろうし、またイヴァン本人が言うように独身であることもその一つの理由だとは思いますが、自分の素質や感じることに従って生きることはななかできないこと。彼女が時運をつかんでいるところも素晴らしいと思います。
この記事では、そんなイヴァンの生き方を感じてもらえたら嬉しいです。
自己紹介をお願いします。どのような教育を受け、キャリアを築いてきましたか?
こんにちは!Yvonne Yeh(イヴォンヌ・イエ)です。わたしは、アメリカのニュージャージの出身で、今年37歳になります。
大学では心理学を選考し、卒業後に中学校でカウンセラーとして働きました。その学校は色々な民族や人種の学生がいる場所ではなかったので、もっと多様性のある学校で働きたいと思っていました。でもそのときはタイミングが合わず、良いと思える学校は求人がありませんでした。
そこで、ちょっとお休みをとり、ボランティアとして農場で働きました。
再び学校へ戻ったのですが、次は図書情報学という分野で大学、公共、全寮制の学校などで働きました。その後、モンテッソーリ教育の教員になり、香港と日本で3年間働き去年アメリカに戻ってきました。今はカリフォルニアに住んでいます。
イヴァンはとても柔軟でフットワークが軽いと感じます。それはなぜだと思いますか?
独身というのは一つの理由ですね。もし、家族や特に子どもがいたらこのように世界中を転々とすることは難しいことだと思います。また、それぞれの新しい土地で、自立して仕事をして生活してきた1つ1つの経験が、次のステップに進むときの後押しにもなっていますね。
モンテッソーリ教育をどうやって知ったのですか?なぜモンテッソーリの教員になろうと思ったのですか?
わたしは教会でモンテッソーリ教育を知りました。
アメリカでは教会もモンテッソーリの保育園を経営しています。 その保育園で子どもたちと私が遊ぶ姿を見て、シスターがモンテッソーリの教員になることを勧めてくれました。というのも、私は元々子どもと遊ぶことが大好きでしたが、その遊び方がモンテッソーリの哲学にあっていると彼女たちは感じてくれていたのです。例えばそれは、その子のやり方をフォローして一緒に寄り添うというような点です。
私もモンテッソーリの哲学に共感し、モンテッソーリ教育の2.5〜6歳の幼児対象のライセンスをとりました。資格をとった当初はアメリカでモンテッソーリの学校を探していたのですが、ちょうど香港とアメリカの交換留学制度のようなものを見つけ、モンテッソーリの教員として香港で働くことを決めました。その後、香港から大阪へ移り全部で3年間外国で教員として働きました。
モンテッソーリと通常の教育の最も違う点はなんですか?
子どもを「先生」と捉える点ですね。 モンテッソーリでは子どもが自分でお仕事(専用の教具を使った遊びのことを指します)を選びます。また、教具自体が子どもに、今その子が学び・習得すべき動きを教えてくれます。先生はクラスのガイド役であり、通常の教育のように子ども達に何をすべきと指示したりはしません。
また、モンテッソーリの教具はとても考えて設計されています。この教具を使って子どもは間違えること、上手くできないことを体験し、それを繰り返しすることで、自らを正すという体験します。この過程がモンテッソーリ教育の非常に重要なポイントとなります。
これは私が子どもたちに教えるにあたって、一番難しかったところでもあります。子どもに直接的に間違っているとは指摘しません。こどもの自主性をを尊重して援助することが教員として求められることなのです。
様々な経験をされていると思いますが、これまでの人生で大きなターニングポイントは?
実はとても最近のことです。 新型コロナウイルスによって、わたしの働いていたロサンゼルスの保育園も休園となりました。この大きな出来事によって、私は再び自分の働き方を考えました。
このような事態の中での、教育現場のあり方についても考えました。カリフォルニアのいくつかの保育園を見に行ったりしましたが、今は保育園で働くことが難しいと感じたのです。
また、両親から自立して働くことは私にとって非常に重要なことです。それは、彼らを安心させることでもあります。
そんなときに、カリフォルニア州の行政機関のカウンセリングの仕事をもらえるチャンスがありました。子どもたちと一緒に過ごす時間はとても恋しいですが、今はリモートでもっと柔軟に働くことができる仕事をすることに決めました。
同じカリフォルニアですが、ロサンゼルスからもっと東の郊外へ引越しもしました。今はこのチャンスに感謝して新しいことにチャンレンジしているところです。
Q&A
あなたの生きていくうえでのモットーは?
全てのことには起こる理由がある。良いことも悪いこともありますが、そのことによって成長し、なりたいものになることができる。神様が私たちを見てくれていて、たとえ辛いできごとでも、とても大切な人生の教訓を与えてくれているのだと信じています。
女性のロールモデルはいますか?
わたしの母親です。母は自分の人生で学んできた知恵をわたしに常に与えてくれました。母のおかげで私の人生はとても豊かになりました。また、母は意識の高い人です。自分自身を高みに持っていくことが、人生の様々な場面で良い影響を与えると考えています。
いま世界に必要なことは?また、もっと減らしたいことは?
More acceptance of differences. It needs less vanity.
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