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コロナ渦の妊娠。それぞれの価値観。でもみんな凄い

先日、いくつかの婦人科の病院のウェブサイトを見ていると、この春の期間に不妊治療を中断していた病院をいくつか見つけました。


6月中旬から随時再開されているところばかりでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大から、日本生殖医学会が不妊治療延期の検討を促す声明を4月に出したことによるものでした。


強制ではないですが、多くの医院がこれに従うかたちで不妊治療の一部や全部を中断していたようです。その理由ですが、妊婦さんが感染した場合の重症化の可能性(妊婦さんの症例は少なく、あくまでも可能性)や、治療薬の一部が妊婦さんには使えない薬だからというのが主なものです。


でも、自然妊娠はこのストップはかかっていません。そこにわたしはなんだかモヤモヤしてしまいました。

わたしは初めの妊娠で流産をしてしまい、その後約1年間妊娠できませんでした。そのときは毎月生理前はどきどきしていて、生理がきたときには、また今月もだめだった…。とやるせない思いをしていたのを覚えています。幸い治療を行う必要がなく、2度目の妊娠で出産できましたが、あのままできなかったら不妊治療もしていただろうと思います。

子どもを授かりたいと思っている女性、さらに不妊治療をしている女性はもちろん、毎月生理の周期に生活も左右されながら、精神的なアップダウンを抱えて過ごしていると思うんです。

そこにきてコロナのせいで、不妊治療だけ中断というのはなんだか納得できなくって、どうして?って思ってしまいます。


それでも一部の病院では患者さんと話し合いしながら、治療を続けているところもあったようです。治療を続けると決める患者さん側も、とても勇気がいることだと思います。この状況の中で妊婦になることに不安がない人はいないと思います。

いま妊娠している方々も、うれしい気持ちもあるけど、不安もたくさんあると思います。


コロナに対する不安やどう行動するかは本当に人それぞれ。正解もありません。

私が考えすぎなのか?わからないですが、こういう不安って、友達や家族、夫婦の間でも口に出しにくいと思います。


妊娠したのは自分の責任なんだから、頑張らないと。と自分に厳しく考えてしまう。

気をつけなさいと周りは言うけど、どれだけ自分が気をつけても一緒に暮らす家族や周りの人もいるし、リスクをゼロになんてできないから、不安は絶対に拭えない状況ですよね。


そんな中、私の妹と大学時代からの友達がこの春に出産しました。病院への面会はもちろん禁止です。 不安やったと思います。パニックモードの世間のなかでお腹の赤ちゃんを守って、自分を守って、お産したと思うと本当に頑張ったなと思って、、、涙が出てしまいました。

こんなときに産まれてきてくれた、新しい命に希望をもらうのは大人のわたしの方でした。


さて、この話に結論が無くって申し訳ないのですが(笑)、とにかくコロナの中で妊娠を迎える人、出産する人の不安や葛藤は、あまり語られませんがきっと大きいと思うのです。


お店に、妊婦のお客さんや赤ちゃんを連れたお客さんが来ると心の中で「頑張ってますね、あなたは凄いです!」と思ってしまいます。口に出したらいいんですよね。


今妊娠したい人も、妊娠している人も少しこれまでと違った時代の中で、妊娠出産子育てを、これからはしていかなきゃいけないのは間違いないですよね。

もっと助け合えて、話し合える身近なコミュニティをつくっていかなきゃなぁと思ったのでした。


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