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妊娠中のスローライフで母性が芽生えたこと




私はいま第二子を妊娠しています。



2020年の12月ごろ、妊娠7ヶ月のわたしは急に娘に対して、深い愛情を持っていることに気づきました。

いままではこんな気持になったことはなかったんですが。これを母性というのでしょうか・・・


今日はそのことについて話せたらなと思っています。


もちろんこれまでも娘のことは大切で、イライラする日もあるけれど可愛くて特別な愛情を感じていました。


なので、今回はなんというのでしょう・・・。

自分が”お母さん”であることをちゃんと理解したというのに近いかもしれません。


一人目の子どもを授かって出産してこれまで2年半。私はお母さんという役割を担うようになり、子どものお世話をしてきましたが、どちらかというと自分のことを諦めていませんでした。自分のビジョンを諦める必要はないと今も思うし、仕事もしたらいいし、遊びにもいったらいいし、自分に使う時間は大切にしていたいと私自身そう思っています。


でも、一度の自分の欲みたいなものを手放して”100%お母さん”になりきってみたら、そこには子どもへの愛だけで満足できる自分がいたのでした。


私の場合は、妊娠による体調不良(何かよくわかないけど、身体も心も調子が悪い状態)が無理矢理作り出した状況によって気づけたのだと思います。体調が不安定過ぎて、仕事もろくにできずもちろん遊びにいく余裕もない状態が2020年の8〜11月くらいまで続きました。前半は家事・子育てもほぼ放棄し、寝続けていましたが、10月くらいからやっと多少動けるようになったので、家事と子育てという最低限の役割を私は家でしていました。

仕事はほとんどお休みさせてもらっていました。体調の良いときにできるだけという感じで。


そうすると、わたしの役割は”お母さん”的なことだけになりました。

ちなみに、他になにかしたいという欲も湧いてこないって感じでした。


前は休日も子どもと一緒に過ごしながらも、自分の好きなお店や場所に出かけたり、友人と遊んだり、買い物に付き合ってもらったり…そんな過ごし方をしていましたが、それができない(体力&気力がとにかくない…苦笑)。


家で一緒に遊んだり、家から2分の公園に行ったり、家から徒歩4分のうちでやっているベーカリカフェに行ったり。本当に、そんな徒歩5分以内くらいの範囲で子どもと過ごしていました。


あとは最低限の家事、その私なりの基準は、ご飯を炊いてお味噌汁をつくるということと、2日に1回はお風呂に入れるということ。振り返ると、なかなかやばいです。体調の良いときはプラス色々やったりしていましたし、自転車でもう少し先の公園やお店にお茶しに行ったりもしていました。でも、辛いときはこの最低限をこなすにも涙が出そうになるときも・・・


こんな感じの日々だったので、ちょっとした娘の変化、お絵かきで丸を書くのが上手になったことや、お味噌汁をおいしいねって言ってくれた晩ごはん、なかなか寝ない日に「ママ」って何回も呼びかけてくることとか、小さいことにたくさん気づくことができたんです。


そして、その小さなことを愛おしいと思い、噛みしめる時間がありました。



その積み重ねのおかげでしょうか。私が動けるようになってスローライフを1ヶ月くらいした頃、前とは違う姿勢で娘と一緒に過ごしていることに気づきました。前は目指しているものが先にあって、そこに向かって日々進んでいるような感じ。


でも今は、今と向き合っている感じ。

この瞬間が充実しているとか、大切にしているとかっていうより、ただ前を見なくなったって感じでしょうか。


とにかく、ワクワクすることが大好きだった私が、無の気持ちというのか、静かでぼーっとした気持ちを心地よいと思うようになりました。これも妊娠という人体の不思議が為せる技なのでしょうか。



そうすると、娘の表情や言葉遣い、今口にある野菜の甘み、ベッドに一緒に横になって抜けていく力など、本当に当たり前のことを幸せに感じることができました。


また、出産して自分が自由に動けるようになったら、もとの私に戻るのかなと思ったりもします。でも、今のペースや感覚を忘れたくもない。これからの自分のものさしとして、大切にしていきたいと思っています。


そして、当たり前かもしれませんが子どもへの愛 、母性に気づくのは人それぞれのタイミングであるのだなと。


偶然に最近、オーガニックプロダクトで有名なWELEDAのパンフレットでそれを再確認しました。私には、妊娠をきっかけにこのタイミングが訪れたのだなぁ。

以下に転載します。



新しい命は自然からの贈り物

子どもへの愛は、何にも代えがたい格別の感情です。出産後からこどもに抱く愛情の度合いは人それぞれで、何時間、何日、何週間と経ってからいきなり稲妻のように心と身体を貫かれることもあります。長い時間をかけて、その愛をゆっくりと大きく育て、思いがけない瞬間に自分の心が愛と幸せで満ち溢れていることに気づく人もいます。このすばらしい感情の強度や出現時期は人それぞれですが、ほかの人への愛とは比べものにならない無条件の愛であり、何があっても揺らぐことはありません。

ークリスティーナ・ヒンダーリッヒ(助産師/ヴェレダベビー&ママシリーズ専属アドバイザー)







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